たたかうブログ

いろいろ試してみるブログです。

vsドッペルゲンガー(後編)

無駄に文芸部にドッペルを誘い、

数か月後の新年度には無事4人もの新入生を迎えることができた。

ますます意味がなかったような、いや1人しかいない所より2人いる所の方が格段に入りやすいような、

まあなんともいえないところであった。

 

しかしこれが後者であることはすぐ明らかになった。

とりあえずどんな物を読むのか聞いてみれば、

皆揃って恩田陸梨木香歩、そしてライトノベルである。

つまりドッペル側の人であった。

びっくりして読んだことない恩田陸が苦手になってしまった。

十数年経った今も読んだことがない。

 

これは数年かけてわかっていくことだが、発信する書き手は大概ドッペル側の人間だ。

むしろそうじゃない人は私の周りでは悪友・Mしかいないくらいである。

私がもし原田宗典だの泉麻人だの椎名誠の短編だのと言っていたら

彼女らは多分入っていなかったであろう。

うーん、黙っててよかった。 

 

まあそんな文芸部の部長を引き続き担当していた私、何故かドッペルのパシリとなる。

 

活動する上で当たり前のように部誌を出すわけで、

その紙を自分らで調達しなくてはならない。

とりあえず初回は私が買った(というか買っていた)コピー用紙があるとして、

その後は各自持ち回りで買って来ましょうということにした。

だって重いし。

 

ところがその第1回目、ドッペルはそれを拒絶。

「今の紙はどこで買ったの?」

「私の地元(遠い)」

「他にはどこに売ってるの?」

「△△の○○とか、まあちょっと高いけど文房具屋にもあるよ」

「へー、知ってるなら浦が行きなよ。私は○○知らない」

いやいや。

いやいやいや。

 

あなたの地元だろうがよ。

 

△△に長年住んでて○○知らない、というのは

蒲田に長年住んでてユザワヤを知らない、

田原町に住んでてニイミを知らないくらいの奇跡、つまり嘘である。

そんなわけで彼女と一緒に帰宅するのも嫌なので、

(話してて楽しくないからね)

いそいそと買いに行く私。

 

元々一緒の部では「やるドッペル、やられる私」というスタイルで

お互いまあ割り切ってやっていたつもり・・・なのは私だけで、

ドッペルは常にやるドッペルだったのだ。甘かった。

 

 

一方もともと一緒の部の方はドッペルが部長になり、

ファッション腹黒のめんどくさい後輩男子をえらく気に入ったようで

己のファッション黒要素を私を虫けら扱いすることによりアピールしていた。

その後輩がいるパート以外はないがしろ、

後輩のいるパートは部長が絡んできてめんどくさいという散々な状態になっていた。

もはや私がどうとかそういう問題ではない。

私は周囲から

「あの子のこと浦やんのドッペルとか呼んでごめん、全然違ったわ」

などと謝られたりしていた。

 

 

結局この関係は部からの引退ともに自然消滅したのだが、

彼女のおかげで「世の中には満遍なくクズ野郎がいる」という認識および免疫ができたので

感謝こそしないがまあ役には立ったような気がする。

なにしろこうして書いているくらいなので、

まだこれよりやばい人にこれより接近したことがないのだ。