たたかうブログ

いろいろ試してみるブログです。

vs多すぎる服(3)

久しぶりにこの話の続きを。

 

女物のシャツを買うというところまでは来たが、今度は別の問題にぶつかった。

当時、シンプルなシャツなんて今のようにごろごろ売っていなかったのだ。

襟のない透け感のあるレースたっぷりのブラウスなんかは置いていたが、

無地のシャツに黒のパンツの日には

すっかり宮本さん(エレカシ)気分になっているような女である。

いきなりレースとかがワードローブに登場するわけがないのだ。

 

そこでユニクロの出番である。

田舎かつ貧乏ゆえ国道沿いのユニクロまで田畑の中を自転車で30分走り抜け

清潔感のある白と、「五千光年の夢」を思わせる淡い緑のシャツを購入。

 

 

ところがいざ大学へ行ってみると、

「今日バイト帰り?」

こんなに宮本浩次なのにバイト帰りとはこれいかに。

しかも今日は淡い緑のシャツ着てるんだけど。五千光年の夢なんだけど。

色がなんでもいいならせめて

「メモリーズ」のPVみたいだね、くらいは言ってほしかったんだけど。

 

そんなバイト帰り生活を繰り返すうちに

(二部に通っていたので確かにバイト帰りではあるんだけど)

なんとなくビジネスシャツとビジネスじゃないシャツの違いがわかってきた。

ビジネスじゃないシャツを買えば脱バイト帰りというわけだ。

 

 

そして私は、都会でシャツを見つけたらとにかく買うという行為に走った。

なんせシャツはレアなのだ。

ボウタイのやつ、ローンで下が透けてるやつ、生成りのやつ、

バルーンスリーブのやつ、七分袖、ダーツの入ってないやつ、長いやつ・・・と

試着もせずにLサイズと見るや買っていた。

 

 

踝の半分出ているズボンにあらゆるシャツを着ることで

ひとまず私のワードローブは安定した。

周りも1回生の頃のようなファッションに対する気合がなくなってきたのもある。

相変わらずダサいんだが、遠出するときは

黒のズボンに黒のハイカットのスニーカーを合わせて丈をごまかしていた。

 

 

そんな私に転機が訪れた。

きっかけは当時のバイト先のひとつ、ファストフード店の制服が新しくなったことである。

それまではTシャツに襟付きベスト(しかも銀に近いグレー)、カプリパンツというなんだか不思議な服だったのが

カラフルなシャツにラップスカート風キュロットというまた不思議な服に変わったのだ。

当時もデブ絶好調だった(断じて好調じゃないんだけど肥満は)私は

ヤンキーな先輩方と新制服の写真を見ながら

「ぼらちゃんこれ着なあかんねんで、これやで、これはやばいやろ」などと言われたりしていた。

 

ところがキュロットを履いてみて気付く。

太ももが特に太い人は、スカートを履くとまだマシに見えるのだ。

超やばい太ももがまあまあやばいふくらはぎに合わせて補正されるのだ。脳内で。

大発見である。

そうなるともはや太ももパツパツで踵が半分出るズボンなどみっともなくて穿けないのだ。

(物持ちがやたら良い)

 

もちろん膝から下もデブだからかなり太いのだが、

やはり歩くたびにぶるるんと振動するズボンの太ももよりはマシである。

というよりスカート穿くまで太ももがぶるるんとすることに疑問を持ってなかったからね。

 

そんなわけで学生時代の終盤になり、

シンプルなスカートをいくらか買って

ようやく変じゃない服装になることができたのだ。